Pタイル・長尺シート(化学床)のワックスと剥離洗浄|メーカーが示す周期
Pタイル(コンポジションビニル床タイル)や長尺ビニル床シートなどの化学床は、店舗・事務所・施設で多く使われる床材です。床材メーカーは、表面洗浄とワックス塗布を1〜3ヶ月ごと、ワックスを剥離して塗り直す作業を1〜2年ごとに行う目安を示しています。
一方で、ワックスフリー(ノーワックス)品、防滑性のある床シート、帯電防止などの機能性床材は、ワックスを使わない、または専用のワックスを使う扱いです。このページでは、田島ルーフィング・サンゲツ・東リの公式情報をもとに、化学床のメンテナンスの考え方を整理しています。
床材メーカーが示すメンテナンスの周期
| 床材 | 日常 | 定期(洗浄とワックス塗布) | 剥離して塗り直し |
|---|---|---|---|
| コンポジションビニル床タイル(田島ルーフィング:Pタイル classic/modern/Muji、ナチュラインほか) | 防塵マット、ダスターモップや掃除機で土砂を除去し、固絞りモップで水拭き | 1〜2回/2ヶ月(洗浄後に乾燥させワックスを1層) | 1〜2回/2年(剥離剤で古いワックス層を除去し2〜3層再塗布) |
| 一般的な長尺ビニル床シート(サンゲツ:単層シート一般品) | ダスタークロスや掃除機でチリや埃を除去した後、固く絞ったモップなどで水拭き | 1〜3ヶ月に1回(ポリッシャーや自動床洗浄機で洗浄し、ワックスを1〜2回塗布) | 1〜2年に1回(剥離剤を用いポリッシャーで剥離し、すすいだ後ワックスを2〜3回塗布) |
田島ルーフィングは汚れがこびりついた場合・光沢が落ちた場合に都度、部分洗いや部分ワックスで補う「補完メンテナンス」も示しています。施工初期はワックスの密着性が悪い場合があり、この間はメンテナンス回数を増やすよう案内しています。
ワックスの扱いが異なる化学床
| 床材 | メーカーの案内 |
|---|---|
| ノーワックス・ワックスフリー品(田島ルーフィングのNW品、サンゲツのワックスフリーシートほか) | ワックスを使用しないメンテナンスが可能。ノーメンテナンス品ではないため、日常清掃と定期的な表面洗浄は必要としています。サンゲツは、ワックスフリーの複層シートは光沢や汚れの状況に応じてワックスメンテナンスに切り替えるとしています。 |
| 防滑性のある床シート(田島ルーフィング:ビュージスタ、クリナ、SRシートほか) | ワックスは防滑性を損ねる・低下させる場合があるため、ワックスを使わないメンテナンスをすすめています。 |
| 機能性床材(帯電防止・導電・抗菌など) | 通常のワックス類は性能を阻害するため使用できず、その性能を有するワックスを使うよう案内しています(田島ルーフィング)。 |
| ワックス塗布推奨の複層ビニル床タイル(東リ:ロイヤルストーン・ロイヤルウッドなど) | ワックスを塗る必要があるとし、メーカー推奨品(Uワックス等)以外でもビニル床材用の樹脂ワックスであれば使用できるとしています。住宅内のように土足で使用しない部位では、必ずしも塗布する必要はないとしています。 |
剥離洗浄の注意
- 田島ルーフィングは、ビニル系床材に用いられるワックス剥離剤は普通pH13前後の強アルカリ性で、皮膚につくとやけどやかぶれのおそれがあるとしています。保護具を着用し、剥離洗浄時は滑りにも十分注意するよう案内しています。
- サンゲツは接着剤の完全硬化までは洗浄作業を行わないよう、田島ルーフィングは接着剤が完全硬化してから初期メンテナンスを行うよう案内しています。
- サンゲツは、床材とワックスの密着性は商品によって異なるため、各商品の推奨ワックスは営業担当者に問い合わせるよう記載しています。
ワックス選びの注意
家庭用のフローリング用ワックスには、化学床に使えないものがあります。たとえばリンレイ「ハイテクフローリングコート」は、使えない床に化学床、ゴム床タイル、リノリューム、リノタイル、土足で歩く床を挙げています。ワックスの用途表示と、床材メーカーの推奨ワックスを確認してから選んでください。
製品ごとの用途はハイテクフローリングコート・リンレイ オールのページで紹介しています。
業者に頼む場合
田島ルーフィングは、初期・定期・特別(剥離)メンテナンスの作業者を「メンテナンス業者」、日常清掃を「建物利用者」と示しています。業者に依頼するときは、床材の商品名(ノーワックス品か、機能性床材か)を伝え、使うワックスと作業の周期を見積もりの段階で確認しておくと安心です。
業者の作業内容は剥離洗浄・定期メンテナンス、店舗・事務所の床は店舗・事務所の床清掃をご覧ください。
よくある質問
田島ルーフィングは、Pタイルなどコンポジションビニル床タイルの月間管理(表面洗浄とワックス塗布)を1〜2回/2ヶ月、年間管理(剥離して再塗布)を1〜2回/2年と示しています。サンゲツは一般的な長尺ビニル床シートについて、定期メンテナンス(洗浄後にワックス1〜2回塗布)を1〜3ヶ月に1回、特別メンテナンス(剥離して2〜3回塗布)を1〜2年に1回としています。
製品によります。たとえばリンレイ「ハイテクフローリングコート」は、使えない床に化学床を挙げています。東リは、ワックス塗布推奨の複層ビニル床タイルには、メーカー推奨品(Uワックス等)以外でもビニル床材用の樹脂ワックスであれば使用できるとしています。ワックスの用途表示と床材メーカーの案内を確認してください。
あります。ワックスフリー(ノーワックス)品のほか、田島ルーフィングは防滑性のある床シートにはワックスを使わないメンテナンスをすすめ、帯電防止・導電・抗菌などの機能性床材には通常のワックスは性能を阻害するため使えないとしています。
出典・確認先
- 田島ルーフィング「ナチュライン」メンテナンス(2026年11月1日確認)
- 田島ルーフィング 床材サイト「メンテナンス」(製品別一覧)(2026年11月1日確認)
- サンゲツ「長尺ビニル床シート ワックスフリーメンテナンスの手引き」(PDF)(2026年11月1日確認)
- 東リ 床材FAQ「複層ビニル床タイルのメンテナンスでは、ワックスが必要でしょうか」(2026年11月1日確認)
- リンレイ「ハイテクフローリングコート」(家庭用製品)(2026年11月1日確認)
掲載内容は確認時点の公式情報にもとづきます。料金・保証・お手入れ方法は変更される場合があるため、ご利用前に各社の公式サイトにて最新情報をご確認ください。