床メンテナンス110番

店舗・事務所の床清掃を業者に依頼するときの確認事項|定期清掃とスポット清掃

店舗や事務所の床は、住宅と比べて人の出入りが多く、土足で使われることも多いため、汚れや摩耗が進みやすい環境です。 業者に床清掃を依頼する際は、営業への影響を抑えられる作業時間帯と、床材に合った作業内容を先に決めておくと、見積もりの比較がしやすくなります。 このページでは、法人・店舗向けの床清掃を依頼する前に確認したい事項をご説明します。

テナントとして入居している場合、床の施工や清掃方法がビルの管理規約で定められていることがあります。依頼前に、ビルの管理会社・オーナーに作業の可否と条件をご確認ください。

定期清掃とスポット清掃を使い分けます

店舗・事務所の床清掃は、決まった頻度で継続して行う定期清掃と、必要なときに1回だけ行うスポット清掃に分かれます。日々の掃除機がけやモップがけを自社で行い、洗浄やワックスがけを業者に任せる分担も一般的です。

依頼の形主な作業向いている場面
定期清掃床の洗浄、ワックスの塗り重ね、カーペットの洗浄などを決まった頻度で行います。来客の多い店舗、土足で使う事務所など、汚れが一定のペースで進む場所
スポット清掃古いワックスの剥離洗浄、入居・退去時の清掃、汚れが目立つ箇所の洗浄などを1回で行います。開業・移転・原状回復の前後、季節の大掃除

頻度の考え方の一例として、床材メーカーのサンゲツはビニル系床材のメンテナンスガイドで、日常清掃に加え、1〜3か月に1回の定期メンテナンス(洗浄とワックス1〜2回の塗布)、1〜2年に1回の特別メンテナンス(ワックスの剥離と2〜3回の塗布)という段階を示しています。実際の頻度は歩行量や汚れの程度によって変わるため、業者の見立てと合わせて決めてください。

住宅を含めた定期メンテナンスの考え方は定期メンテナンスのページで解説しています。

対応施設と作業内容を公式情報で確認します

法人向けの床清掃を扱う業者は、対応できる施設の種類を公式サイトに掲載していることがあります。たとえばワクスクリーン(株式会社ワクスクリーン)は、法人向けの定期床清掃の対象として、ビル、マンション、オフィス、商業施設、官公庁施設、クリニック、老健施設、飲食店、美容室などを公式サイトに挙げ、定期的な通常洗浄と、塗り重ねたワックスを剥がす剥離洗浄を行うと記載しています。

当サイトの掲載業者では、くまハウス(有限会社くまハウス)も、店舗・事務所のハードフロアに対応すると公式サイトに記載しています。依頼先を比較する際は、自社の業種・床材・広さに対応した実績があるかを、各社の公式情報と見積もり時の説明で確認してください。

見積もりの前に伝えておく内容

1
床材の種類と面積

塩ビタイル、長尺シート、タイルカーペット、石材など、床材によって使う洗剤・ワックス・機材が異なります。図面があれば面積とあわせて伝えます。

2
作業できる時間帯

営業時間外・定休日・夜間・早朝など、作業できる時間帯を伝えます。時間帯によって追加料金が発生する場合があるため、見積もりで確認します。

3
什器・備品の移動

棚・机・什器の移動を業者に任せるか、自社で行うかを決めます。移動が必要な範囲と、動かせない設備の位置も伝えます。

4
現在の汚れと前回の作業

前回のワックスがけ・剥離洗浄の時期、黒ずみや剥がれが目立つ箇所を伝えると、剥離洗浄が必要かを判断しやすくなります。

見積書で確認したい項目

  • 作業内容(除じん・洗浄・ワックス塗布・剥離洗浄)がそれぞれ含まれているか
  • 料金の単位(平方メートル単価・面積帯・一式)と、対象面積
  • 夜間・休日の作業、駐車場、廃液の処理などの追加費用の扱い
  • 定期契約の場合の頻度、契約期間、解約の条件
  • 作業後の乾燥時間と、床を使える状態に戻るまでの時間
  • 床材や設備を傷めた場合の補償・保険の加入状況

「一式」表記の確かめ方は床メンテナンスの見積書の読み方をご覧ください。

作業者の技能を確認する手がかり

ビルや施設の清掃には、技能を評価する国家検定として「ビルクリーニング技能検定」があります。実施する公益社団法人全国ビルメンテナンス協会によると、ビルの所有者から委託を受けて行うビルクリーニング作業に必要な技能を評価するもので、1級・2級・3級・基礎級の等級があり、合格者には技能士の称号が与えられます。

資格の有無だけで品質が決まるわけではありませんが、作業者の技能を確認する手がかりの一つになります。見積もりの際に、担当者の資格や、同じ業種・床材での作業実績を質問してください。

依頼先を比較するときの進め方

店舗・事務所の床清掃は、同じ面積でも床材・作業時間帯・什器の量によって料金が大きく変わります。複数の業者に同じ条件を伝えて見積もりを取り、作業内容と追加費用の扱いを並べて比較すると、条件の違いが分かりやすくなります。

  • 同じ面積・作業内容・作業時間帯で見積もりを依頼する
  • 初回は剥離洗浄が必要と判断された場合、その理由と範囲を確認する
  • 定期清掃は、初回の作業後に頻度と内容を見直せるかを確認する

出典・確認先

掲載内容は確認時点の公式情報にもとづきます。料金・保証・お手入れ方法は変更される場合があるため、ご利用前に各社の公式サイトにて最新情報をご確認ください。

関連ページ