床メンテナンス110番

タイルの床にワックスは必要か|ビニル床タイルと磁器タイルで異なる手入れ

「タイルの床」には、塩化ビニル樹脂でできたビニル床タイル(フロアタイル)と、磁器などを焼き固めたセラミックタイルがあります。ワックスの塗布を前提とした製品があるのは主にビニル床タイルで、同じビニル床タイルでもワックス不要の製品があります。 このページでは、床材メーカーの案内をもとに、タイルの種類ごとのワックスの考え方と手入れの流れをご説明します。

ワックスの要否と使えるワックスは製品ごとに異なります。品番が分かる場合は、床材メーカーの案内を優先してください。

まず床が「ビニル床タイル」か「セラミックタイル」かを確かめます

種類主な使われ方ワックスの考え方
ビニル床タイル(フロアタイル)店舗・事務所・住宅の居室やトイレなど。木目調・石目調の製品もあります。ワックス塗布を推奨する製品と、ワックス不要(ワックスフリー)の製品があります。
セラミックタイル(磁器質など)玄関・浴室・屋外・水まわりなど。メーカーの手入れの案内は洗剤による洗浄が中心です。ワックスを使う場合は床材メーカーに可否を確認します。

木目調・石目調のビニル床タイルなど、見た目だけでは判別しにくい製品もあるため、判断がつかない場合は施工会社に品番を確認してください。

ビニル床タイルは製品ごとにワックスの要否が分かれます

東リは、複層ビニル床タイルについて、ワックス塗布の推奨品ではワックスを塗ることで汚れを付きにくくし、付いた汚れを拭き取りやすくできるため塗布が必要と案内しています。推奨品以外でもビニル床材用の樹脂ワックスなら使用できる一方、住宅内の土足でない部位では必須ではないとしています。

同じ東リの案内では、ワックス塗布が不要な製品はモップや雑巾を使った日常的な清掃で美観を維持できるとされています。サンゲツも、ワックスを使用しないメンテナンスが可能な「ワックスフリー」のビニル系床材をメンテナンスガイドで紹介しています。

ワックスフリーの製品でも、光沢や汚れの状況に応じてワックスメンテナンスに切り替えられる製品があり、切り替え後は一般的なビニル床材と同じメンテナンスになるとサンゲツは案内しています。

ワックスを使うビニル床材の手入れの流れ

サンゲツのビニル系床材メンテナンスガイドは、主に施設向けの一般的なビニル床材について、次のような段階に分けたメンテナンスを示しています。

1
日常メンテナンス(毎日)

ダスタークロスや掃除機でちりやほこりを取り除き、固く絞ったモップなどで水拭きします。出入口にフロアマットを置き、土砂の持ち込みを防ぎます。

2
定期メンテナンス(1〜3か月に1回)

日常清掃で落としきれない汚れをポリッシャーなどで洗浄し、ワックスを1〜2回塗布して新しい皮膜をつくります。

3
特別メンテナンス(1〜2年に1回)

定期メンテナンスで汚れが取りきれなくなったら、剥離剤でワックスを剥離し、洗浄後にワックスを2〜3回塗布します。

4
目地への水の浸入に注意

ビニル床タイルの場合は、目地から水・洗剤・ワックス・剥離剤がタイルの裏面に入り込まないよう注意が必要とされています。

頻度は歩行量や汚れの程度によって変わります。住宅で同じ頻度が必要になるとは限りません。

セラミックタイルの手入れで気をつける点

LIXILのタイルのお手入れ案内(浴室の床タイル)では、洗剤をかけてブラシなどでこすり洗いし、十分な水で洗剤成分を洗い流す方法が案内されています。同案内には、研磨剤入りの洗剤やスポンジではタイルが傷付く場合があるとの注意も記載されています。

セラミックタイルにワックスやコーティングを検討する場合は、床材メーカーや施工業者に可否と注意点を確認してから行ってください。

タイル全般の手入れはタイルのガイド、大理石などの石材は大理石のガイドで解説しています。

業者に依頼するときの伝え方

  • 床材の種類(ビニル床タイル・長尺シート・セラミックタイルなど)と、分かれば品番を伝える
  • ワックスフリーの製品の場合は、ワックスを使わない洗浄のみを希望するかを伝える
  • 前回ワックスを塗った時期と、剥離をしたことがあるかを伝える
  • 目地への水の浸入を避ける作業方法かを確認する

ワックスの種類の違いは床用ワックスの種類と選び方をご覧ください。

出典・確認先

掲載内容は確認時点の公式情報にもとづきます。料金・保証・お手入れ方法は変更される場合があるため、ご利用前に各社の公式サイトにて最新情報をご確認ください。

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