床メンテナンス110番

フローリングの研磨(フロアサンディング)|できる床材・できない床材と費用の確かめ方

フローリングの研磨(フロアサンディング)は、専用の機械で床の表面を薄く削り、傷・汚れ・古い塗膜を取り除いたうえで塗装し直す作業です。研磨ができるのは、表面に削れるだけの木の層がある床材に限られます。 このページでは、研磨を検討する前に確認したい床材の種類、仕上げの選び方、費用と日数の確かめ方をご説明します。

研磨の可否は床材の構造で決まります。床材の種類が分からない場合は、施工会社・床材メーカーへの確認、または研磨を扱う業者による現地調査を先に依頼してください。

研磨は表面の木の層を削り直す作業です

ワックスがけやフロアコーティングが表面に膜を重ねる作業であるのに対し、研磨は表面そのものを削る作業です。表面の小さな傷や日焼け、古いワックス・塗膜を取り除き、木の素地を出してから塗装で仕上げます。

フロアサンディングを扱うクリーンエクスプレス(CleanExpress株式会社)は、特殊な機械で表面の0.5mm〜1mm程度を研磨すると公式サイトで説明しています。同社は、1mm以上の深さがある傷や汚れ、シミは除去しきれない場合があることもあわせて記載しています。

削る深さや仕上がりは業者・機械・床の状態によって異なります。数値は同社の公式説明であり、すべての業者に当てはまるものではありません。

研磨できる床材とできない床材

研磨は表面を削るため、削っても木の層が残る床材でなければ行えません。クリーンエクスプレスの公式サイトでは、研磨の対象を次のように整理しています。

床材の種類研磨の可否理由
無垢フローリング可能床材全体が木でできているため、表面を削っても木の層が残ります。
挽き板フローリング(表面2mm以上の無垢単板)可能表面に一定の厚みの木の層があります。
突き板フローリング不可表面の薄い木の層を研磨ではがしてしまい、内部の素地が出てしまうためです。
シートフローリング不可表面のシートを研磨ではがしてしまい、内部の素地が出てしまうためです。

出典:クリーンエクスプレス公式サイト「フロアサンディング」ページ。分類と条件は同社の案内にもとづきます。

新築の戸建てやマンションでは、突き板・シートなどの複合フローリングが使われていることがあり、見た目だけでは判別できない場合があります。研磨を前提に相談する前に、床材の品番や構造を確認してください。

自宅の床材を確かめる手順

1
取扱説明書・仕様書を確認する

新築・リフォーム時の書類に床材の品番が記載されていることがあります。品番が分かれば、メーカーの製品情報で表面材の種類を確認できます。

2
施工会社・管理会社に問い合わせる

書類がない場合は、建てた会社やリフォーム会社に品番を照会します。賃貸住宅やマンションの共用部は、施工の可否を管理会社に確認する必要があります。

3
研磨を扱う業者に現地で見てもらう

品番が分からない場合は、研磨を扱う業者に現地調査を依頼し、表面の層の厚みや状態を確認してもらいます。

4
研磨以外の方法も比較する

研磨できない床材の傷は、傷補修や張り替えで対応する方法があります。目的に合わせて複数の方法を比較してください。

研磨後の仕上げは床の使い方に合わせて選びます

研磨したあとの床は木の素地が出た状態のため、塗装で仕上げます。クリーンエクスプレスは、仕上げの選択肢として浸透性のコーティング、植物オイルによるオイルフィニッシュ、UVコーティングやガラスコーティングなどの塗膜をつくるフロアコーティングを挙げています。

オイル仕上げ

木に塗料を染み込ませて仕上げる方法です。木の質感を残しやすい一方、塗膜で覆う仕上げとはお手入れの方法が異なります。

塗膜をつくるコーティング

表面に膜をつくって保護する方法です。水拭きのしやすさや傷への強さは、コーティングの種類によって異なります。

どの仕上げを選ぶかで、その後のお手入れ方法と次回のメンテナンスの内容が変わります。見積もりの段階で、仕上げごとの日常のお手入れ方法もあわせて確認してください。

仕上げの選び方はフロアコーティングの種類の違いと無垢フローリングの手入れのページでも解説しています。

費用と日数は見積もりで確かめます

研磨の料金は、部屋の広さ、間取り、家財の状況、仕上げに使うコーティングの種類によって変わると、クリーンエクスプレスは公式サイトで説明しています。当サイトでは研磨の一律の料金目安は掲載していません。見積もりでは次の点を確認してください。

  • 研磨する面積と、料金が面積単価か部屋単位か
  • 仕上げの塗装・コーティングの種類と、その料金が研磨と別か込みか
  • 家具の移動、養生、粉じん対策の費用の扱い
  • 深い傷・段差・シミなど、研磨で取りきれない可能性がある箇所の説明
  • 作業日数と、作業中・乾燥中に部屋を使えない期間

同社は所要日数の目安として、50平方メートルの住宅で1〜3日、250平方メートルの施設・幼稚園で3〜4日と記載しています。生活しながら施工する場合は、部屋ごとに分けて施工できるかもあわせて相談してください。

見積書の項目の読み方は床メンテナンスの見積書の読み方をご覧ください。

研磨を扱う業者の探し方

研磨(フロアサンディング)は、ワックスがけや清掃を中心とするハウスクリーニング業者では扱っていない場合があります。当サイトの掲載業者では、クリーンエクスプレスが無垢フローリング研磨を、ジェブ(EPCOAT)がサンディングコートを公式サイトのメニューに掲載しています。

業者に相談するときは「研磨してほしい」とだけ伝えるのではなく、床材の品番・面積・気になっている傷の深さや範囲を伝え、研磨が適しているかを含めて判断してもらうと、床材に合わない施工を避けやすくなります。

出典・確認先

掲載内容は確認時点の公式情報にもとづきます。料金・保証・お手入れ方法は変更される場合があるため、ご利用前に各社の公式サイトにて最新情報をご確認ください。

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